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墨絵の世界

【水墨画とは?】

「水墨画」とは、墨の濃淡・かすれ・にじみなどの技法を使って表現する絵画。 墨の濃淡のみの「水墨画」に対して、部分的に淡い色を入れる「墨彩画」もある。

 


ギャラリー

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@中国山水画(伝周文)

教化を目的とする勧戒画で、気韻生動の理念を追求する絵

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A日本山水画(与謝蕪村)

優美で幽玄な日本の山河や自然の景としての絵

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1.中国の山水画
水墨画と言えば、「中国の山水画」であるが、中国山水画は、美的鑑賞の対象として楽しむというよりも、 山水画を鑑賞することにより、生活の精神的な支柱とし、人々を教化するという役割を持っていた。 自然美を芸術美にまで高めることを目的とした「西洋の風景画」とは見解が違っている。 [山水画基礎入門、山田玉雲著]【写真@】
2.日本の山水画
西洋のように、自然や対象物を客観的な感性物と捉えたり、中国のように厳しい倫理主義で絵画を描いたりしないで、 日本は、対象を生き生きした生命的なものとして捉え、それを主観的な態度で表現しようとした。 [山水画基礎入門、山田玉雲著]【写真A】
3.12の心得
(杉谷隆志先生)
(1)風景は遠近感を表すべし
(2)写真の映像通り描くべからず
(3)墨の濃淡で高さを表すべし
(4)主役と脇役を決めるべし
(5)線と面との特徴を生かすべし
(6)白と黒の対比を活かすべし
(7)墨の濃淡を活かすべし
(8)ひと筆の筆跡を生かすべし
(9)陰影にとらわれるべからず
(10)にじみとかすれを活かすべし
(11)物の質感を表すべし
(12)余白を活かすべし