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墨絵の世界

【新作の紹介】
(2024年第1回、3月18日)
スマホ画面では全作品の後に絵の説明があります。

各作品に対して、原作者、絵自体の物語、描くきっかけ、表現の工夫・失敗ポイントなどをコメント。

 

ギャラリー

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①「法観寺五重塔」

  京都

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②「銀山温泉」

  山形県

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③「月明り」

  松井陽水 作

contents作品紹介

①「法観寺五重塔」
五重塔(重要文化財)は永享12年(1440年)再建。高さ46mで東寺、興福寺の五重塔に次ぐ高さをもつ純和様、本瓦葺の建築。 よく写真で紹介されるスポットからの風景。透視表現が強調されたアングルで、描きやすい題材。五重塔の軒先表現のバランスを失敗、チョークで補正。
②「銀山温泉(山形県)」
1689年に銀山が閉山した後に温泉宿が建てられはじめて湯治場として賑わったが、1913年の大洪水により温泉街は壊滅した。その後、地元財界の力で復興。 よく紹介される写真を見て模写。夜の風景で、街路灯の光が川面に反射している様子を描写。この作品も透視効果をねらった作品で、夜景、雪、窓明かりなどが水墨画に適した作品。
③「月明り」
水墨画家の「松井陽水」先生の作品「孤影」の模写。月明りに照らされた木々を、水筆でぼかしながら柔らかく表現した作品。鹿は薄墨で形を取り、 ところどころに中墨を誑し込んで、色合いに変化を出している。月明りに部分的に反射している木の葉は、濃中淡の墨の割筆で紙面を突き重ねて仕上げた。