本文へスキップ

墨絵の世界

【制作過程】

描き方は人それぞれであるが、
ここでは1例を示す。

 

ギャラリー

イメージ01

@下絵

 薄い墨で下絵を描く

イメージ02

A着物の柄

 複雑な絵柄で濃い部分を描く

イメージ03

B帯と髪の毛

 濃い部分を先に描く

イメージ04

C着物の柄(絞り)と琴

 比較的薄い「絞り」絵柄を描く

イメージ05

D障子

 遠近感を持たせた障子を描く

イメージ06

E全体の仕上げ

 濃淡と立体感を強調

contents制作過程の紹介

@下絵
主役となる娘の全体をラフに描くとともに、顔を忠実に表現。 娘を描いた後に、周辺の琴と障子を書き足す。
A着物の柄
着物の裾の複雑な絵柄(比較的濃い部分)を体形に合わせて描く。
B帯と髪の毛
人物の中で最も濃い色となる「帯」と「髪の毛」を描く。墨の性質から、重ね塗りをしても濃くならないので、最初から最も濃い墨の色で描くことがポイント。
C着物の柄(絞り)と琴
「絞り」の柄は、着物の生地の色に対して白色となるが、作業を単純化するため、「絞り」の箇所を薄墨とした。「絞り」の雰囲気は出せていると思う。
D障子
上村松園の絵では存在しない背景として、障子と、外に見える梅の木を追加。人物が宙に浮いた絵とならないように創作。
E全体の仕上げ
仕上げは、数m先に絵を置いて、墨の濃淡のバランスを小修整する。また日本画には無い「人物の立体感」を、水墨画として陰影をつけて完成させた。