墨絵の世界
【新作の紹介】
(2023年第2回、10月18日)
スマホ画面では全作品の後に絵の説明があります。
各作品に対して、原作者、絵自体の物語、描くきっかけ、表現の工夫・失敗ポイントなどをコメント。
ギャラリー
①「岡崎城」
愛知県
②「多宝塔」
知立神社
③「仲良し」(猫)
色紙
④「思い出」(猫)
色紙
contents作品紹介
- ①「岡崎城」
- スケッチ研修で岡崎公園に。松に妨げられずに、岡崎城の全貌を見ることができる場所を探したが見つからず、
ベストポジションの絵から邪魔な松を消して描いた。余分なものを削ったのでスッキリしたが、逆に単調な城となり、まだまだ未熟。
- ②「多宝塔(知立神社)」
- 多宝塔は、本来仏教に関わる建物であるが、神仏習合の時代を今に伝える貴重な遺物で、永正6年(1509)に再建されたもの。
国の重要文化財。アーチ状の石橋と多宝塔の組み合わせが素晴らしく、描く意欲をかき立てられた。多宝塔は三間四方の2層の塔で高さは約14.5m、
屋根は杮葺(こけらぶき)で木の薄板を重ねている。立体感を出せた作品。
- ③「仲良し(猫)」
- 子猫の「仲良し」「かわいらしさ」を強調した作品。顔の大きさに対して体が小さく、前足・後足も若干違和感のある出来栄え。
- ④「思い出(猫)」
- 記憶の中の猫のイメージ。「顔」が主役で、猫の「体」は脇役で、記憶の中でのイメージを強調するため、具体的な表現は避けた。
また、猫の目の「瞳孔」は縦長であるが、人間に近い形にした方が優しさが出るため、変えてみた。猫の毛並みは、白抜き剤等を使わず、全て「バラ筆」にして描いた。